本日完成した屋根工事(新築物件)の様子をお伝えします。
写真は『タテハゼ成形機』。小型タイプで2トントラックに載ります。現場でコイルから成形することで10m超の長尺の屋根を継ぎ足しなしの一本物で葺くことが可能になります。
毎回言っていますが、従来からのこの屋根を知っていると、勘合型の(施工簡易タイプの)縦平葺きはどうも好きになれません。縦平葺きの最も優れている点である『巻きハゼ』を失ってしまうからです。雨漏りのし難さと丈夫さを犠牲にしてしまいます・・・あとは、デザイン的な意味での『味』の様なものが薄くなります。
そしてこちらが葺き上がった姿。巻きはぜに技を使うことでの『味』・・・・お分かりいただけるでしょうか?
これでしたら、本当に緩勾配でも雨漏りしない、丈夫で強い屋根として自信を持ってお勧めが出来ます。今回は新築ですが、もちろんリフォームにもお勧めの屋根です。
専用設計の換気棟が付いています。この換気棟も雨漏りをしないようにするにはルーバーの穴から入ってしまう雨水を排出するための機構を考えなくてはいけません。吉沢板金で施工した換気棟はもちろん完全な機能を有しますが、内部はちょっと非公開です。
裏面から見た写真です。垂木の間に敷きこむタイプの断熱材が入っています。これのお陰で、屋根上は照り返しとカラー(ブラック)のためもあり60度近い温度まで上がっても(屋根に膝がつけないほどでも)、2階室内は1階と殆ど変わらない温度を維持出来ています。
最近では予算を掛けた住宅に多く取り入れられているこの方法ですが、効果は分かりやすく体感出来るほどのものです。これはリフォーム工事でも行うことができます。また、エコポイントも付きますので興味のある方はリフレッシュのお見積りの時に聞いてみてください。