近年家庭でも薫製がちょっとしたブームになっています。
吉沢板金の技術を使って薫製器(スモーカー)が作れますので試作を兼ねてちょっと作ってみました。
物置やウッドデッキの片隅に置いてあっても邪魔にならないスッキリ、シンプルなデザインです。
試作機は余り材で作ったのでこんな色(世田谷ベースっぽくて実はお気に入り)ですがお好きなカラー鋼板で製作できます。
もちろん業務用にはステンレス鋼板で作ることも出来ますよ。
大きさはカインズで購入できる七輪とステンレスの焼き網に合わせてD310xW465、H750ですが七輪から上のスペースはH600となっています。
一見すると大きいようですが薫製器としてはこれくらいのサイズがあると色々夢が広がりそうです。
薄板板金(0.35mm~0.5mm)で製作しますので大変軽量で持ち運びは簡単。
汚れも拭き取れますので衛生的ですし、何より火元による火災の心配が少なくなるので安心です。
ソーセージや魚等吊り下げるのが楽に出来る様に上蓋は外れる様にしてみました。
清掃もし易いはず。
折角ですので初めての手作りソーセージに挑戦してみました。
写真にはまだ写っていませんが七輪の網の上にさくらのチップを敷いたスキレットを載せて使います。
下から2段目の網に調理したいものを載せ、1段目の網の上に敷いたアルミホイルやトレイで油や水分を受けてチップに落ちるのを防ぐように設計しました。
まだまだスペースに余裕があるようです。(2段目の網からの高さ400mm)
と色々書かせていただきましたが、最初にも言った通りこれは薫製の素人が考えたものを板金のプロが製作したあくまでも試作品です。
参考までに今回のサイズ位で同ガルバリウム鋼板製のものでしたら3万円~4万円、ステンレス製で5万円~6万円位での製作が可能なのではないかなと思います。(亜鉛めっき鋼板/トタンで作ればもう少し安く出来るかも)
これは一点ものとして算出したものですので、実際はプロ用であれば、厨房機器関連で専門屋さんがあるようなのでそちらをお求めになった方がノウハウもあって安くできると思いますし、家庭向けには大量生産されたよりお求めやすい価格帯の商品があるので市販のもので満足できない人やアイデアはあるが形にすることが難しい人向けのお手伝いとしてご理解いただければと思います。
例えば木製で薫製器を自作される方がいらっしゃいますが、その内側に板金を張って欲しいといったご要望があれば、それはまさに私たちの得意とする仕事ですのでお気軽にご相談ください。
長火鉢の再生
ある日吉沢板金に持ち込まれた・・・骨董品?・・・・これなんだか分かりますか?
長火鉢です。これを再生させるご相談を頂きました。
何とも言えない味のあるエイジングが進んだ木製箱の部分はこのままに灰受けの板金を新しくし、実際に使えるようにしたいというご要望でした。
古い板金を外し・・・
贅沢に銅板を張ってあげれば箱の部分にも引けを取らない立派な長火鉢として生き返りました。
これは古くからあるものですが、木製で作ったものに板金を張って熱源から守るというやり方の一例です。
外部のパイプスペースのカバーの製作
次にご紹介するのは・・・
マンションの外部にあるパイプスペースのカバーが壊れてしまったというご連絡。
不朽したカバーを外して寸法を計り弊社工場で新しいカバーを製作しました。
こうして見ると中々の大物ですね。
アフター。
パイプのハンドルを開閉する用のスライドカバー付きです。
家の修理の相談はもちろんですが、一見すると吉沢板金には関係ない様な仕事でも実は私たちの技術でお手伝いできるものがあります。
面白い仕事の依頼待ってます。