栃木県宇都宮市のお客様です。
劣化したスレート瓦屋根のカバー葺き替え工事をご依頼いただきました。
今回お客様に新しい屋根材としてご選択いただいたのはニチハ株式会社『横暖ルーフα S』です。
屋根のリフォーム工事で高性能屋根材をご選択いただくメリット
- 耐候性に優れた「遮熱鋼板」の採用で、充実の保証を実現した高意匠・高気密・高断熱モデルです。
- ジョイント部の気密性を高めた構造を採用。
最大17mm厚の断熱材と遮熱鋼板の組み合わせが、優れた断熱性能を発揮します。 - 塗膜15年保証、赤さび20年保証、穴あき25年保証。(今回の例)
- さらにこの上位モデルに超高耐候の「フッ素樹脂遮熱鋼板」を採用した「横暖ルーフα プレミアムSというものがあり、そちらですと塗膜保証が20年、変色退色保証がなんと20年になります。
通常のガルバリウム鋼板で屋根を葺き替えてももちろん雨漏りの心配からは解消されますし美観は得られますが、独特の意匠性に富んだ美観が欲しかったり、さらなる長寿命が良かったり、断熱性能も欲しかったりといった場合に選択肢に上がってくるのが高性能屋根材です。
その分いくらか材料費は上がってしまいますが私たちがいただく所謂「手間」は実は一緒ですのでワンランク上の満足が欲しいお客様には一考の価値があるのではないかなと思います。
例)横暖ルーフα Sから横暖ルーフα プレミアムSにグレードを上げても㎡当たりの材料単価の差額は数百円で、工賃は変わりません。※吉沢板金の場合
ビフォー。劣化したスレート瓦に塗装をしてもお金を無駄にしてしまいます。
【参考記事】スレート瓦の初めてのリフォームに迷ったら
棟板金に誰かがテープで応急処置した跡がありますがもちろん全く役に立っていません。強風の度に飛ばされて迷惑をかけてしまうのではないか・・・・というご不安があったそうです。
元々の色が赤だったことも分かりますが、スレート瓦屋根に塗装をしてもこの下地の寿命は伸びないというのもスレート瓦に塗装リフォームをお勧めしない理由の一つです。
棟下地がここまでの状態になっていなければ、屋根同様旧い棟を残したままカバー葺き替えを行うこともできますが、今回の場合は完全撤去が必要です。
【参考記事】こちらのお宅では棟までをカバー工法にすることで解体処分費を圧縮できました。
スレート瓦では棟下地が経年で腐ってしまう話をしました。では金属屋根ではどうでしょうか?
答えは・・・「気を遣って施工してある金属屋根であれば棟下地がスレート瓦の様な劣化の仕方をすることはありません。」
上は横暖ルーフ施工中の写真ですが新しい棟下地の所で屋根本体が立ち上げてあるのが分かりますか?(細かい話をするとこれもただ立ち上げただけではだめなんですが)金属屋根ではこの立ち上げ加工をすることで棟下地に雨水が掛からないように出来るのです。
そしてこれは施工者によってやり方が変わってくる部分であるということも言っておかなくてはいけません。(中には切りっぱなしという人もいますからね。)
最近では塗装屋さんや電気屋さんが屋根工事も請け取るようになってきていますが、実際に工事に来る職人は選べません。弊社にご連絡いただけるお客様の多くが「せっかくだから雨仕舞のスペシャリストにやってもらいたい。」とおっしゃいます。もちろん吉沢板金が直接施工させていただきますよ。
アフター。新しい屋根には換気棟が付き小屋裏の熱や湿気を逃がします。夏はもちろん、冬室内で暖房を使ったときにも効果を発揮します。
アフター。
先ほどの施工者による違いは写真にある谷の部分であるとか要所要所に出てきます。そしてそれらはどこも雨漏りに強いか弱いかに関わる大事な部分だったりします。
吉沢板金が手掛けたこちらの屋根は雨漏りに1㎜の不安も残さない仕上がりとなりました。
同時施工:雨樋架け替え