ビフォーアフターです。
今回のお宅は雨漏り調査、屋根診断から屋根葺き替え工事のご依頼をいただきました。
これは屋根診断時の写真です。
ここも雨漏りの原因ですが、こういった分かりやすい例は現場ではあまりありません。
さて、こちらの写真。
「コーキングをすれば雨が入らないだろう（雨が入らなければ雨漏りしないだろう）・・・結果まだ雨漏りが止まらない（却って多くなった。）」
お客様ご本人や、塗装業者さんや防水屋さん等の所謂、板金屋根の専門家以外の方から相談を受けると大抵の場合この様な考えでいらっしゃったとお聞きします。
ここではよく取り上げていますが、安易なコーキングは状況を悪化させることが多々あります。雨の抜け道を塞ぐ行為に他ならないからです。雨が降っていない時に起こる結露水が雨漏りの様な現象を起こすことだってあります。
※逆に、吉沢板金ではコーキングだけで雨漏り修理を済ませることは大変稀なことで、多くの場合は既存の板金や、新しい板金を用いて雨仕舞から改善する方法となります。
参考記事 『雨仕舞いのスペシャリストが行う特別な雨漏り修理』
今回は屋根の状態が寿命を超えていましたので弊社が得意とするカバー工法による葺き替え工事を行いましたが、上記は雨漏り調査や雨漏り修理の方法を提示された時にその業者の是非を判断する一つのポイントとなる部分ですのでご参考にしてください。
アフター。屋根は長寿命ガルバリウム鋼板製、雨漏りに強い縦はぜ葺きで仕上げました。
今回の工法では既存の瓦棒屋根の上に新しい野地板を作ることで、ただ雨漏りしない屋根に作り変えるというより新しい機能を付加させるリフォームとなっています。
既存の屋根の防水機能も残しながら、新しい屋根との間に設けた空間は屋根を乾かし、室内への熱伝導や雨音等の騒音を減らすリノベーションです。
※リノベーション＝新築時の目論見とは違う次元に改修する
最奥部分まで完璧な雨仕舞。この部分にも下地工事が必要ですので、ここに至るまでにはベランダの床板を外したり、鉄骨部分を躯体から切り離してジャッキアップしたり・・・・といった数々の苦労がありますが仕上がりはばっちりですね。
朽ちていて危険だった床板も新しいものに貼り替えれば随分とスッキリした印象になります。（床板の塗装はお客様ご自身のもの。こういった一部はDIYで行いたいなどのご要望もお気兼ねなくお申し付け下さいね。）
狭かった部分。
雨樋のリフォームも同時に行いました。下屋に直接まとまった雨水を落とさないことはトラブルを避ける秘訣です。
一概にリフォームといってもそれを行う業者によってやり方は様々です。同じように見えても中身は全然違うという点に是非ご注意いただきながらお話してみてください。
吉沢板金では雨漏り修理から大きなリフォーム工事までリノベーションと言える位のメリットの大きな工事をご提案させていただいています。
