下野市のお客様です。
劣化したU瓦にお悩みでした。
遠目で見てると意外と分からないかもしれませんが、私達の目線にはこんな風に見えています。
かわらUのリフォームは葺き替えがおすすめ
さて、かわらUのリフォームですが、吉沢板金ではズバリ『U瓦を降ろして金属屋根へ葺き替える』メニューのみをおすすめしています。
逆にこの状態からの塗装はおすすめしてません。屋根素材の劣化の問題ですので表面だけ塗ったところでほぼ意味がないからです。”ほぼ”というのは例えばお化粧的な意味合いとかごく短期間の防水にはなるかもしれないというところです。
何しろ屋根に乗っただけでヒビが増える位ですから塗装作業中にだって必ず新たなヒビが入ってしまうでしょう。それだけのリスクを犯して塗膜程度の薄膜を得たところで剛性アップは全く期待できません。
これは例えば良心的な塗装業者さんではU瓦の塗替えは請けないという例からも察することができるかと思います。
もちろんこちらのお客様も迷わず葺き替えをご選択されました。
U瓦を降ろしていくと色々なことが見えてきます。やっぱり鳥害があるなー・・・・とか。(瓦形状全般に言えることですが鳥が好んで巣食う様です。)
例えばこれ・・・一番上の部分にルーフィングの施工がされていません。これは以前の業者さんの仕事に対する姿勢が見えてしまいますね。悲しいことですが同じように見えても中身が全然違うのが我々の仕事です。業者選びは慎重に。
新しいルーフィングの施工まで一日で終えることが出来ました。一安心です。
アフター。
ガルバリウム鋼板横葺き屋根(ウッディーグリーン色)です。
棟部分は手間を掛けて掴み棟としました。
シンプルでありながら技を感じられるこの納まりは鳥が好む隙間を極力減らし、釘やビスの露出を無くすことが出来ます。つまり10年後、強風で棟板金が飛ばされるかもしれないという心配事から開放されるわけです。
同時施工で雨樋に落ち葉よけネットのご依頼を頂きました。落ち葉にお悩みの方にはおすすめです。”正しく施工されれば”かなりの効果が期待できます。