宇都宮市内中央部には立地条件等の問題で家を新しくしたくても中々適わないお宅が沢山あります。屋根に上って見ると周りの屋根が意外な程に傷んでいることに驚きますが、今日はそんな中のある一軒のお話です。
「屋根の一部が剥がれかけて消防に応急固定してもらいました。相談に乗ってもらえますか?」
剥がされかかった屋根の端の部分(ケラバ)。消防が上から釘で固定してくれたそうです。もちろんこのままでは駄目です。
軒先の状態を確認すると・・・掴みこみ(折り曲げてある部分)が錆びて切れてしまっています。これでは屋根板が簡単に浮き上がってしまいますので、台風時等は大変危険です。街中という立地条件もあり場合によっては重大な人身事故に繋がるケースだってあり得たでしょう。
それでは復旧作業の全てをお見せいたします。
新しい屋根板をしっかりと固定できるだけの新しい屋根下地を作る工程です。軒先の瓦棒は腐ってしまっていますので新しい垂木で補強します。言うのは簡単ですが何処にビスを効かせば良いのか、必要強度がどの程度なのか等ノウハウは必要ですよ。
屋根野地コンパネを張り込んでいる様子。垂木が腐っている部分については上と同様の補強をした上でしっかりと固定します。
ルーフィングの敷きこみまで終えてこの日は終了。奇しくも夕方には台風4号が迫っていました。間に合った!
家が揺れるような嵐の去った翌朝、そこにはお母様の嬉しそうな笑顔が。
「安心して眠れました。いつも雨が降ると桶を用意していたんだけど、必要なくなったので処分したわ!」と大変お喜びでした。
台風一過で暑くなることが予想されましたので、今日の作業は難航するだろうな・・・と思っていましたが十分励みになる一コマでした。(笑)
それではビフォーアフターです。
ビフォー。屋根全体にサビが広がり、所々穴が確認できました。
アフター。新しい屋根はガルバリウム鋼板屋根。長期間のメンテナンスフリーが期待できます。緩勾配屋根ですので、瓦棒を入れず”巻きハゼ”で仕上げる雨に特に強い屋根を採用しました。(縦はぜ葺き)
今回は”屋根に限っては新築同様”ですが、この新しくなった屋根のもたらす恩恵は他のどの部分のリフォームにも勝るはずです。
ご家族のご健康とご多幸をお祈りいたしております。
Pingback: お客様の声(宇都宮市屋根葺き替え工事AH様) | 雨漏りを止める!笑顔を守る雨仕舞い論
Pingback: 新築とリフォームの屋根工事・・どちらが難しい? | 雨漏りを止める!笑顔を守る雨仕舞い論