「風が強い時に屋根がバタバタ、バタバタと音を立ててもういつ飛んでいってしまうかと不安で。ましてそれが誰かを傷つけてしまったらと思うと・・・。」
ということで調査に伺ったこちらの屋根・・・棟板金を中心にサビが広がっています。
こんな感じで殆どの釘が緩んでいる状態。中には下地から完全に抜け出てしまっている部分もあります。
すると、この様に下地から外れ浮き上がってしまう訳です。これが強風時にバタバタと音を立てていた原因になります。
これを直すために、釘を打ち直せば良いのでは?と安易に考えてしまってはいけません。
釘が抜けてしまう→釘が効かない→下地が腐っている→下地の交換が必要です。
その際には一度棟板金を外しますので、古いものを載せ直すのなら、外したついでに新しい棟板金を載せてしまう方が工賃分お得で、ずっと長持ちします。
さて、これが棟板金を外して顔を覗かせた棟木下地です。完全に腐朽してしまっていますね。これを見れば下地の交換の必要性がお分かりいただけると思うのですが、見ることができない部分ということもあり普段は意識し難いことでしょう。
新しい棟下地。これを樹脂製のものにする方法もあるのですが、どこまで長持ちさせたいかということと屋根の他の部分の寿命との兼ね合いも考えると中々そこまではお勧めすることが出来ません。新しい木下地で十分な場合が多いでしょう。
今回のケースでは強風で屋根が剥がされる前に音で気が付くことが出来たという例にもなると思います。
ご参考にしてください。
また、定期的に弊社無料の屋根診断をご利用いただいているお客様もいらっしゃいます。ご相談はお気軽に。