片流れ屋根はシンプルでデザイン的にも飽きの来難い点で好きです。こちらの屋根は一部が棟違いの片流れ屋根で、部分的に切妻形状・・・シンプルかどうかは分かりませんが面白いデザインだと思います。
デザインを損ねない様、納まりもシンプルに、また、機能的に最も優れるように仕上げました。
例えばこの部分は片流れ屋根の最上流部になりますが、多くの場合、切ってコーキングで納めるか、樹脂製のキャップとコーキングを併用した収まりになっていると思いますが、吉沢板金では極力コーキングに頼らない納まりを追求する中で『のめし掴み』という技で納めています。
屋根板本体を現場で加工して掴みこみ、雨の浸入を防ぐことが目的ですが、これが機能美として美観に表れてきます。
壁際の雨仕舞い。
『シンプルに雨仕舞い良く仕上げてあげれば必ず屋根として最も美しい姿になる。』
ちょっとしたコダワリのお話でした。