現場成形中の図です。
『成形機を現場に持ち込むことで、継ぎ目無しの一本物の屋根板を作ろう』という吉沢板金ではお馴染みの光景。
言葉にするのは簡単ですがこれだけ長い材料を傷つけたり変形させてしまったりせず、しかも雨仕舞い良く仕上げるためにはいくつかの難しい条件をクリアしなければなりません。
それらは各位置における役物(窓や換気口等)の手加工を各持ち場の人間がしっかり施工できるということ・・・・写真でいうところの各足場の位置に熟練の職人がポジショニング出来ることで可能になってくるのですが・・・・・・これは吉沢板金だから実現できた仕事の一例かもしれません。
最上段の社長を始め、2段目、3段目に熟練の親方達が付き、最下段にも最若年(5年目だったかな?)ではありますが筋の良い職人に任せることができます。
その他、成形と加工、荷出しに私ともう一名がいますので、合わせて6名が入るという一般住宅にしては大変大掛かりな仕事になってしまいました。
角部分では後付のコーナー役物の類は一切用いずに一枚の板をハゼ加工することによってできる、一体感のある仕上がりとさせていただきました。自信の出来です。
3日で仕上げた2面以外の部分は左官仕上げとなるようですので『金属×塗り壁』のもたらす雰囲気がとても楽しみですね。完成後ご紹介させていただければと思います。
縦ハゼの部分は全て『巻きハゼ』という2段階の折り曲げによる丈夫で雨漏りに強い加工をしてあります。
巻きはぜ加工をすることにより、反対側から見ると写真のように(ハゼ部分に)美しい独特の波紋が浮き出るのですが、職人の入った後の分かるこの味が溜まらないんです。
他にはない正真正銘の一点ものです。
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