今回のお客様は『ぎょうざの正嗣(まさし)』様です。『餃子の街、宇都宮』の人間なら知らない人はいないでしょう。もちろん私も正嗣さんは昔からの大ファン・・・工事をご依頼頂いて大変光栄でした。
今回の仕事、現場よりも弊社工場での製作時間の方が圧倒的に長いです。
これは軽量な薄いステンレスで製作されています。溶接はせず(溶接出来ない程薄い)ダクトハゼ等の”技”を使って作ります。
厚いステンレスを溶接で組んで同じ様なものを作ることも出来ますが、店員さんやお客様の頭上に位置する天蓋が重量物だったらそれこそ重大な事故に繋がることもあるため、敢えて薄い板金で軽量に作られるわけです。この傾向はここのところの大きな地震で益々大きくなっています。ステンレスはそもそも大変錆びにくい素材ですので同じように保つならなるべく軽いほうが良いということですね。
ステンレスダクトも同じように薄型の板金で作ります。ほぼ手作業・・・大変ですけど、ちょっとした”アート”の領域に入ってくる作業はやりがいがあります。
この”部品”はこれで制作完了・・・あとは現場での作業ですね。
ステンレスの眩いばかりの光沢に分かり難いかと思うのですが、先ほどの天蓋に換気扇まで伸ばしたダクトが取り付けられています。
同部分を内側より撮影。こちらももちろん溶接等は行わず”はぜ組み”の技によって繋げられています。
上のステンレスフード部分からこの様にステンレスダクトを繋げればお客様の欲しい位置に排気口を伸ばすことが出来ます。
もちろんこれらは完全にお客様の自由設計であり、専用設計です。
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