栃木県さくら市のお客様です。
新築後10年を迎えると皆さん最初のリフレッシュをお考えになります。すぐに浮かぶのが塗装工事かもしれませんが、ちょっと待ってください。
外壁について10年耐性のある塗装でも屋根については半分程の期間しかもたないことをご存知ですか?屋根は紫外線や風雨に晒される家で最も過酷な環境にある部分であると同時に要の部分でもあります。
5~7年毎に足場を掛けて屋根を塗装するなら、カバー工法でガルバリウム鋼板等にリフォーム(葺き替え)することをお勧めします。塗装2回目には完全に元が取れてしまう上に『全く新しいものを張る』という工事のためリフレッシュ効果は計り知れません。
こちらのお宅では屋根についてはご主人のご希望でフッ素鋼板でリフレッシュ予定です。一般的にはガルバリウム鋼板でも十分な耐性はあるのですが、周囲1km程が畑で風当たりが非常に強くより過酷な状況にあるため、対抗性、防汚性に非常に強い特長をもつフッ素鋼板のご選択となりました。
足場が掛かりまずは外壁の塗装を待つ状態です。一般的には一気に塗り上げて終わりかと思いますが・・・・。
さてタイトルの意味するところに移ります。
写真は1階と2階部分の間の中間幕板という部位になります。ビスが全然効いていないため浮き上がってしまっているのがお分かりいただけるかと思います。
こちらの写真もそう。決して無理やりに引っ張っている訳ではありませんよ。ビスが効いていないためにプラプラしている状態でこのように簡単に持ち上がってしまうのです。
※誤解のない様に書きますが最初に幕板を取り付けた時はきっとこうではなかったはずです。これは樹脂製の幕板が暖寒で伸縮するためビス穴がバカになってしまったせいだと考えられます。取り付けを構造材にすればビスは今も効いていたかもしれませんが今度は樹脂が割れてしまっていたはずです。つまりは材質の選定が良くなかったということ。)
吉沢板金の外壁塗装はちょっと違います。
元々が雨仕舞いの専門業者であるため『ただ塗って終わり』という雑な施工がゆるせません。塗装が10年もつなら塗装されるものもそれ以上の耐性をもてる様にすべきだと思っているからです。
弊社が塗装工事を請け負った後に外壁からの雨漏りなんて言語道断。お客様には完全なる安心を感じて頂きたいと思っています。
塗装の前には必ず社長や私が専門家の目で不味い部分を洗い出します。そして、それを直してから塗装という工程を組みます。
ということで今日は工程表にもしっかりと取られた『足場設置後の外壁点検』についてお話しました。