鉄骨造にALC外壁という仕様は大型店舗に大変多くみられます。一般的にALC外壁に対しては定期的な塗装メンテナンスで防水機能を維持していく必要があるのですが・・・
- ALCは水に弱く塗膜切れで雨水を吸い込むと雨漏りを起こす
- 必要な塗装の頻度が高くメンテナンスコストがかかる
- 長期間水分を吸ったALCはボソボソと変質し塗装の乗りが悪くなる
- 小さなクラックや目地の部分等から実際どれくらい水が入ってしまっているのか塗装された表面からでは分かり難い
この1~4が相互に関係して後年ではメンテナンスをより難しいものにしています。
吉沢板金ではこのALC外壁に対して金属外壁のカバー工法を施すことで大変理想的なメンテナンスを適えました。
ビフォーの全体像。正面に後付けで取り付けられたルーバー(化粧)を外すことからリフレッシュ工事は始まります。
ルーバーが外れた後はなんと・・・不要なアーチの解体です。カバー工法と同時にこんなことも出来ちゃいます。逆に後からこうしたかったと言われても同じように綺麗な仕上がりにはできないのでご注意ください。
金属外壁(角スパンドレル t0.5mm ダークブラウン色)を取り付けるための下地材は既存の鉄骨下地目掛けてしっかりビス止めされています。
一つの面が張り終わりました。窓周りや笠木の雨仕舞は最後にまとめて行われます。
こちらの面は(店舗という性格上仕方ないのですが)現在未使用のもの含めてエアコンなどの配管類がびっしり・・・・特に写っていない下の部分は配線だらけでした。
こんな感じで美しく仕上がっていきます。狭い部分も妥協せず張ったり、配管類も一個一個現場合わせで仕上げられたりというのは施工者によって大きく差が出る部分です。同じ値段でも同じように仕上がらないのが職人の関わる仕事の面白さですね。
真っ直ぐに通った目地が美しい!これももちろん施工者の技術力次第・・・あくまで吉沢板金が行った例としてご覧いただければと思います。
玄関屋根もカバー工法です。ここだけ塗装ではどうしても格好付かない部分ですので、この様にカバー工法で新しくしてあげると良いです。
アフター。窓周りの役物はそれぞれが専用設計です。弊社工場で加工して現場で取り付けることで最高の美観、雨仕舞となります。
配管類の中には同色の板金で専用のボックスを製作取り付けしたものもあります。美観もさることながらコーキングを多用して収める一般的な収まりより遥かに雨仕舞良く仕上がります。